新型インフルエンザ対策
患者さんが増えてきた場合に医療機関というのは、努力をして患者さんを見るという義務がありますが、そこには、それぞれの地域によって医療機関の限界があります。
そうなると、どうしても重病人を先に診る、あるいは軽めの人は家にいて、様子を見ていただくような使い分けも必要となりますし、その辺は一般の方もぜひ理解していただきたいものです。
まん延期には限られた医療資源の有効な活用が重要課題となるのです。
ワクチンというものも造るにはたとえば半年や1年ぐらいかかるわけですけれども、1回でパンデミックという大流行が収まるわけではないので、次の流行に向けてのワクチンの製造もやらなくてはならないし、それからくるりがうまくいきわたるようなこともやらなくてはなりません。
それから、どうしても医療機関になかなか行けない、あるいは一人で住んでいるとかいう方もおられるでしょうから、こういう人に対しても十分な注意を国や自治体はやっていかなければならなりません。
一人の人が少しでもうつらない、あるいは広げないということを徹底していただくと、その被害は、また少し減ってきます。
ですから、たったひとつやればいいという方法は残念ながらありませんが、いくつかの組み合わせが必要です。
普段から手を洗っておく、あるいは自分がかからないためにマスクをする場合もあるし、人にうつさないためにマスクをするということもあります。
あるいは、食料も災害の時でも数日間用意したほうが良いわけですから、災害以上の日数がかかる可能性があるので、準備を増やしていったほうがいいです。


「恐るべし「ハヤリカゼ」のバイキン! マスクをかけぬ命知らず」とコピーにある。
今も昔も、日常生活の中で清潔を保つことが、新型インフルエンザ対策の第一歩なのだと当時のポスターは教えている。
大正7年11月
かの文豪、芥川龍之介は、友人に次のような手紙を送った。
「僕はいま、スペイン風邪で寝ています。うつるといけないから来ちゃダメです。」
新型インフルエンザを人にうつさないことが大切だと、芥川龍之介は知っていた。